夏のゴルフ場で水分補給をするゴルファーのイラスト

夏ゴルフの熱中症対策 〜危険なサインの見分け方と乗り切る準備〜

「夏のラウンドは、後半になると頭がぼーっとしてスコアどころじゃない」 「同伴者が真っ赤な顔でフラフラしていて、ヒヤッとした」 そんな経験、ありませんか? ゴルフは、炎天下で4〜5時間も過ごす、実は熱中症のリスクがとても高いスポーツです。 コースは日陰が少なく、18ホールで歩く距離は6〜8kmほど。プレーに集中していると、体の異変に気づくのも遅れがちです。 今回は理学療法士の立場から、熱中症が起こる仕組みと「見逃してはいけない危険なサイン」、そして夏のラウンドを元気に乗り切るための対策を、やさしくご紹介します。 この記事のポイント ✅ 熱中症は「体にこもった熱を逃がせなくなる」ことで起こります ✅ 「まっすぐ歩けない」「受け答えがおかしい」は、ためらわず救急要請のサインです ✅ 対策のカギは、前日からの準備と「のどが渇く前」のこまめな水分・塩分補給です なぜ熱中症になるの?〜体の中で起きていること〜 あなた 若い頃から夏ゴルフは平気だったので、自分は大丈夫だと思っていました…… Torapon その油断が一番こわいんです。体の中では、気づかないうちに脱水が進んでいることがあります。まずは仕組みから見ていきましょう。 私たちの体は、運動すると熱を生み出します。 その熱を逃がす主な方法が、汗です。汗が肌の上で蒸発するときに、体の熱を奪ってくれます。 ところが夏のゴルフ場では、この仕組みがうまく働かなくなることがあります。 大量の汗で、体の水分と塩分がどんどん減っていく 水分が足りなくなると、体は汗を出しにくくなる 湿度が高い日は、汗をかいても蒸発しにくい 熱の逃げ道がなくなり、体の中に熱がこもっていく こうして体温の調節が追いつかなくなった状態が、熱中症です。 さらにゴルフには、特有の落とし穴があります。 プレーへの集中 … のどの渇きや体のだるさに気づきにくい 昼食時のビール … アルコールは尿の量を増やし、かえって脱水を進めます 我慢のしやすさ … 同伴者に気をつかって「休みたい」と言い出しにくい 「まだ大丈夫」と感じていても、体の中では脱水が進んでいることがある。これが熱中症のこわいところです。 見逃してはいけない危険なサイン あなた どこからが「休む」で、どこからが「救急車」なんでしょうか? Torapon そこが一番大事なところです。まっすぐ歩けない・受け答えがおかしいが出たら、ためらわず119番。段階ごとに整理しますね。 熱中症のサインは、軽いものから順に進んでいきます。 軽いサイン(この段階で必ず休む) めまい、立ちくらみ 足がつる(こむら返り) 汗が異常に多い、顔のほてり 要注意のサイン(プレーを中止して涼しい場所へ) 頭痛、吐き気 体のだるさ、力が入らない 危険なサイン(ためらわず119番) まっすぐ歩けない、フラフラする 呼びかけへの返事がおかしい、ぼんやりしている 自分で水が飲めない 汗が出なくなり、肌が熱く乾いている 大切なのは、危険なサインが出たら「様子を見ない」ことです。 意識や歩き方がおかしいときは、体を冷やしながら、すぐに救急車を呼んでください。 ラウンド前日からの準備 あなた 対策って、当日の朝から始めればいいんですよね? Torapon 実は前日の夜から始まっているんです。睡眠・お酒・朝ごはん——この3つで、当日の体はずいぶん変わりますよ。 夏ゴルフの勝負は、実は前日から始まっています。 しっかり眠る … 睡眠不足の体は、体温調節がにぶくなります お酒は控えめに … 前夜の深酒は、朝の時点で脱水ぎみに 朝食を抜かない … 食事は水分と塩分の大切な補給源です 暑さ指数(WBGT)を確認 … 環境省の「熱中症予防情報サイト」で当日の危険度がわかります 体調が悪い日は勇気を持ってキャンセル … 発熱ぎみ、下痢、二日酔いの日は特に危険です ラウンド中の対策 のどが渇く前に、水分と塩分を のどが渇いたと感じたときには、すでに脱水が始まっています。 目安は「1ホールごとにひと口以上」。汗をたくさんかく日は、水だけでなく塩分も一緒にとりましょう。 ...

July 2, 2026 · 1 分
ラウンド後にベンチで体を伸ばしてひと休みする人のイラスト

ラウンド翌日に疲れを残さない方へ 〜やさしいクールダウン習慣〜

「ラウンドの翌日、体が重くて動くのがつらい」 「足腰がパンパンで、疲れが何日も抜けない」 そんな経験、ありませんか? 18ホールを歩いてまわり、何度もスイングするゴルフは、思っている以上に全身を使う運動です。 楽しかったぶん、翌日にどっと疲れが出てしまう方も少なくありません。 今回は理学療法士の立場から、ラウンド後の疲れをやわらげる「クールダウン」のコツを、やさしくご紹介します。 プレー後のほんの数分の習慣で、翌日の体がぐっと軽くなりますよ。 この記事のポイント ✅ 疲れを翌日に残さないカギは、プレー後の「クールダウン」です ✅ 使った筋肉をやさしく伸ばすと、こわばりや張りがやわらぎます ✅ 水分・栄養・睡眠もあわせて整えると回復が早まります なぜラウンドの翌日に疲れが出るの? あなた 翌日どころか、2〜3日ぐったりしていることもあるんです…… Torapon それは筋肉が固まったまま一晩過ごしてしまったサインかもしれません。まずは、翌日の疲れの正体から見ていきましょう。 ラウンド中は、長い時間歩き続け、スイングのたびに足腰や背中、肩の筋肉を使います。 すると、筋肉が緊張したまま固まり、血のめぐりが悪くなって、疲労物質がたまりやすくなります。 そのまま何もせず帰ってしまうと、固まった筋肉がほぐれないまま一晩過ごすことに。 これが、翌日の「だるさ」や「張り」の正体です。 プレーの後に軽く体を動かして筋肉をゆるめておくと、血のめぐりが戻り、疲れが抜けやすくなります。 これが「クールダウン」です。 クールダウンの3つの効果 あなた 疲れているのに、さらに運動するんですか? Torapon がんばる運動ではないんです。体をゆるめるためのひと手間で、血のめぐりが戻って回復を助けてくれるんですよ。 プレー後にひと手間かけるだけで、体にはうれしい変化があります。 筋肉の張りがやわらぐ … 固まった筋肉をゆるめ、こわばりを軽くします 血のめぐりが戻る … 疲労物質が流れやすくなり、回復を助けます ケガの予防になる … 固まったままの体は、次のプレーで痛めやすくなります 「もう疲れたから早く帰りたい」という気持ちもわかりますが、たった数分のクールダウンが、翌日のあなたを助けてくれます。 ラウンド後のやさしいストレッチ3つ あなた お風呂に入って早く帰りたい派なんですが、いつやればいいですか? Torapon プレー直後、体が温かいうちがおすすめです。3つとも数分でできるので、お風呂の前にさっと済ませてしまいましょう。 どれも痛みのない、気持ちいい範囲でゆっくり行いましょう。 プレー直後、できれば体が温かいうちがおすすめです。 ① 太もも裏のストレッチ イスやベンチに浅く腰かけ、片足を前にまっすぐ伸ばします つま先を軽く上に向け、背すじを伸ばしたまま股関節から上体を前に倒します 太ももの裏が伸びるのを感じながら20〜30秒 左右それぞれ2回 よく歩いて疲れた太もも裏を、やさしくゆるめます。 ② ふくらはぎのストレッチ 壁や手押しカートに両手をつきます 片足を一歩後ろに引き、かかとを床につけたままひざを伸ばします 後ろ足のふくらはぎが伸びるのを感じながら20〜30秒 左右それぞれ2回 歩き疲れたふくらはぎをほぐすと、足の重さがやわらぎます。 ③ 腰・背中をゆるめるストレッチ あおむけになり、両ひざをかかえます 両手でひざをやさしく胸に引き寄せます 腰から背中が伸びるのを感じながら20〜30秒 2〜3回くり返します ...

June 27, 2026 · 1 分
ゴルフのスイングで肩に手を当てる人のイラスト

ゴルフで肩が痛い方へ 〜肩のセルフケアと予防〜

「トップで腕を上げると、肩の奥が痛む」 「スイングのあと、肩がだるく重い」 そんな悩み、ありませんか? ゴルフのスイングは、肩を大きく動かす運動です。 楽しんでいるうちに、いつのまにか肩に負担がたまり、痛みや違和感が出てしまう方は少なくありません。 今回は理学療法士の立場から、ゴルフで肩が痛くなる理由と、自分でできるケアと予防のコツを、やさしくご紹介します。 この記事のポイント ✅ 肩の痛みは、使いすぎや肩まわりの硬さから起こりやすくなります ✅ 痛みが強いときは「休む」、落ち着いたら「ほぐす・整える」が基本です ✅ 肩甲骨(けんこうこつ)をやわらかく保つことが、予防のカギです なぜゴルフで肩が痛くなるの? あなた スイングのあと、肩の奥がズーンと重いんです。使いすぎでしょうか? Torapon 使いすぎに加えて、土台となる肩甲骨の硬さが関わっていることが多いんです。まずは肩のつくりから見ていきましょう。 肩は、腕を大きく動かせる便利な関節ですが、そのぶん不安定で、負担も受けやすい場所です。 ゴルフのスイングでは、トップで腕を高く上げ、フォローで大きく振り抜きます。 この動きをくり返すうちに、肩を支える筋肉や腱に負担が積み重なり、痛みや張りとして現れることがあります。 特に、肩そのものだけでなく、その土台となる肩甲骨(背中にある肩の骨)が硬くなっていると、肩関節だけで無理に動こうとして、いっそう負担がかかります。 肩を痛めやすい人の特徴 あなた ふだんはデスクワーク中心なんですが、関係ありますか? Torapon 大いにあるんです。前かがみの姿勢が続くと、肩まわりが固まりやすくなります。当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。 体の使い方という視点で見ると、次のような方は肩に負担がかかりやすいと考えられます。 肩や肩甲骨まわりが硬くなっている 腕の力だけで振る「手打ち」になっている ラウンドや練習の前後でストレッチをしていない 急に練習量を増やした、続けて打ち込んだ ふだんから猫背ぎみで、肩が前に出ている 肩は毎日の姿勢の影響も受けます。デスクワークやスマホで前かがみの時間が長い方は、知らないうちに肩まわりが固まりやすいのです。 痛みが出たときの対処:まずは「休む」 あなた せっかく予定を入れたので、多少痛くても回っちゃおうかなと…… Torapon その気持ちはよくわかります。でも、痛みが強いうちに振り続けると長引きやすいんです。まずは休むことが、結局は一番の近道なんですよ。 痛みがはっきり出ているときは、無理に振り続けないことが一番大切です。 休む:痛みが強いうちは練習を控え、腕を大きく上げる動作を減らす 冷やす:熱っぽさやズキズキ感があるときは、保冷剤などをタオルで包んで10〜15分冷やす 守る:重い物を高い所へ持ち上げるなど、肩に負担のかかる動作を避ける 「少し休めば大丈夫だろう」と打ち続けると、かえって長引いてしまいます。痛みは体からのサインです。まずは耳を傾けてあげましょう。 痛みが落ち着いたら:肩まわりのセルフケア あなた 痛みが引いてきたら、もう普通に打っていいですか? Torapon その前にワンクッション置きましょう。固まった肩甲骨まわりをやさしく動かしてからのほうが、再発の予防が期待できますよ。 ズキズキした痛みが引いてきたら、固くなった肩や肩甲骨をやさしく動かしていきます。 痛みのない、気持ちいい範囲で行うのがコツです。 ① 肩をぐるりと回す 両肩に手を軽くのせます ひじで大きな円をえがくように、肩をゆっくり前へ10回、後ろへ10回まわします 肩甲骨が一緒に動くのを感じながら、なめらかに 肩甲骨まわりの血のめぐりがよくなり、こわばりがほぐれます。 ② 肩甲骨を寄せる運動 背すじを伸ばして立つ、または座ります 両ひじを軽く曲げ、左右の肩甲骨を背中の中央に寄せるように引きます 寄せたところで5秒キープし、ゆっくりゆるめます これを10回ほど 猫背でかたまった肩を、後ろへ引き戻す運動です。姿勢の改善にも役立ちます。 ③ 胸と肩の前を伸ばす 壁の横に立ち、片手を肩の高さで壁につきます 手はそのままに、体を反対側へゆっくりひねります 胸から肩の前が伸びるのを感じながら20〜30秒 左右それぞれ2回 ...

June 27, 2026 · 1 分
ゴルフ場で腰に手を当てる人のイラスト

ゴルフで腰が痛くなる人へ 〜ラウンド前にやさしくほぐす「股関節ストレッチ」3つ〜

「ラウンドの終盤になると、腰が重だるくなる」 「スイングのたびに、腰のあたりが気になる」 ゴルフを楽しむ方の中には、こうした腰の不調を感じる人がいます。 腰はスイングのたびに大きくひねられる場所。 だからこそ、ちょっとした準備とケアで、ぐっとラクになりやすいところでもあります。 今回は理学療法士の立場から、ゴルフで腰に負担がかかる理由と、ラウンド前にやさしくできる「股関節ストレッチ」を3つご紹介します。 この記事のポイント ✅ 腰の負担は、実は「股関節の硬さ」が関係していることが多いです ✅ 股関節がやわらかいと、腰の代わりに動いてくれて負担が減ります ✅ ラウンド前の軽いストレッチで、腰を守りやすくなります なぜゴルフで腰が痛くなりやすいの? あなた ラウンド後半の腰の重だるさ、年のせいだとあきらめてました…… Torapon 年齢だけが原因ではないんです。実は股関節の硬さが、腰に無理をさせていることが多いんですよ。まずは仕組みから見ていきましょう。 ゴルフのスイングは、体を勢いよく「ねじる」動作の連続です。 このとき、本来は股関節や背骨全体が分担して回るのが理想です。 ところが、股関節がかたくて十分に回らないと、足りない分を腰が無理にカバーしようとします。 この「腰だけで頑張る」状態が繰り返されると、腰まわりに負担がたまりやすくなるのです。 つまり、腰の不調を防ぐカギは、腰そのものよりも股関節をやわらかく保つことにあります。 腰に負担がかかりやすい体の使い方 あなた 自分が腰に負担をかけやすいタイプかどうか、どうすればわかりますか? Torapon チェックポイントがあります。あぐらがかきにくい、ふだん座っている時間が長い——思い当たる方は要注意なんです。 体の使い方という視点で見ると、次のような方は腰に負担がたまりやすいと考えられます。 股関節がかたい(あぐらがかきにくい、しゃがみにくい) スイングで腰から先にひねってしまう お腹まわりの体幹の支えが弱い ラウンド前に体を温めず、いきなり振り始める デスクワークなどで、ふだんから座っている時間が長い 「飛ばそう」と力いっぱいひねるほど、腰には負担が集中しがちです。 大切なのは、体全体をバランスよく使えるよう、先に体を整えておくことです。 ラウンド前の股関節ストレッチ3つ あなた スタート前って、あまり時間がなくて……。何をやればいいですか? Torapon 数分でできる3つだけで大丈夫です。反動をつけず、息を止めない——これだけ守って、ゆっくり伸ばしてみましょう。 ティーグラウンドに立つ前に、痛みのない範囲でやさしく行いましょう。 反動をつけず、息を止めずに、ゆっくり伸ばすのがコツです。 ① お尻のストレッチ(カート利用でもOK) イスやカートに浅く腰かけます 片方の足首を、反対のひざの上に「4の字」になるように乗せます 背すじを伸ばしたまま、上半身を軽く前に倒します お尻の奥が伸びるのを感じながら 20〜30秒キープ。左右2回ずつ ② もも前〜股関節の前側(腸腰筋)のストレッチ 片足を一歩大きく前に踏み出し、軽く腰を落とします 後ろ足のもものつけ根(股関節の前)が伸びるのを感じます 背すじは立てたまま 20〜30秒キープ。左右1〜2回ずつ ぐらつくときは、カートやクラブに手を添えて ③ 立ったまま体幹の回旋(ねじりの準備運動) 足を肩幅に開いて立ちます 胸の前で腕を組み、下半身は止めたまま上半身だけをゆっくり左右にひねります 反動をつけず、気持ちいい範囲で10回ほど ①②で股関節をほぐし、③で「ねじる動き」に体を慣らす——この順番がおすすめです。 痛みが出たときは無理をしない あなた ちょっと腰が痛いくらいなら、ストレッチで伸ばしたほうがいいですよね? Torapon そこは注意が必要なんです。痛みがあるときに無理に伸ばすと、かえって長引くことがあります。まずは休ませてあげるのが基本ですよ。 ...

June 26, 2026 · 1 分
ゴルフのスイングで肘に手を当てる人のイラスト

ゴルフで肘が痛い人へ 〜「ゴルフ肘」のセルフケアと予防〜

「ラウンドの後半になると、肘の内側がズキッと痛む」 「アドレスでグリップを握っただけで、肘に違和感がある」 そんな悩み、ありませんか? ゴルフを楽しむ方の中には、肘の内側にこうした痛みが出てしまう人がいます。これが「ゴルフ肘」です。 気づかずに続けてしまうと、好きなゴルフを思うように楽しめなくなることもあります。 今回は理学療法士の立場から、ゴルフ肘がなぜ起こるのか、そして自分でできるケアと予防のコツを、やさしくご紹介します。 この記事のポイント ✅ ゴルフ肘の多くは、肘の「内側」に起こります ✅ 原因は、手首や指を使いすぎることによる「腱(けん)」への負担です ✅ 痛みが出たら「休む・冷やす」、落ち着いたら「ほぐす・鍛える」が基本です そもそも「ゴルフ肘」って何? あなた 肘の痛みって、ぜんぶ同じ「ゴルフ肘」なんですか? Torapon 実は、痛む場所によって呼び名も原因もちがうんです。ポイントは 「内側」か「外側」か。順番に見ていきましょう。 「ゴルフ肘」は、正式には上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)といいます。 肘の内側の出っぱった骨のあたりに、痛みや押したときの圧痛が出るのが特徴です。 ここには、手首を内側に曲げたり、指を握ったりする筋肉の「腱」が集まっています。 スイングでインパクトの衝撃が繰り返し加わったり、グリップを強く握りすぎたりすると、この腱に小さな負担が積み重なって、炎症が起きてしまうのです。 ちなみに、肘の外側が痛む場合は「テニス肘」と呼ばれ、原因の筋肉が異なります。痛む場所をまず確かめてみましょう。 ゴルフ肘になりやすい人の特徴 あなた 私、グリップを強く握るクセがあるんですが……関係ありますか? Torapon それ、じつは肘への負担が大きくなるサインかもしれません。当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。 体の使い方という視点で見ると、次のような方は肘に負担がかかりやすいと考えられます。 グリップを必要以上に強く握っている 手打ち(腕の力だけで振る)になっていて、体の回転が使えていない ラウンドや練習の前後でストレッチをしていない 急に練習量を増やした、マットから何百球も打ち込んだ 加齢などで、もともと腕の柔軟性が落ちている 「飛ばそう」と力むほど、手先に余計な力が入りやすくなります。ゴルフ肘は、がんばり屋さんほどなりやすいのです。 痛みが出たときの対処:まずは「休む・冷やす」 あなた 少しくらい痛くても、打って慣らしたほうがいいんでしょうか? Torapon 逆なんです。痛みが出ているときは 「休む・冷やす」が先。理由をお話ししますね。 痛みがはっきり出ているときは、無理に振り続けないことが一番大切です。 休む:痛みが強いうちは練習を控え、肘を使う動作を減らす 冷やす:熱っぽさやズキズキ感があるときは、保冷剤などをタオルで包んで10〜15分冷やす 守る:日常で重い物を持つときは、横から強く握りすぎず、手のひらを上に向けて肘を守る 「少し休めば治るだろう」と打ち続けると、かえって長引いてしまいます。痛みは体からのサインです。まずは耳を傾けてあげましょう。 痛みが落ち着いたら:「ほぐす・伸ばす」セルフケア ズキズキした痛みが引いてきたら、固くなった前腕(肘から手首までの筋肉)をやさしく伸ばしていきます。 痛みのない範囲で、気持ちいいと感じるくらいの強さで行うのがコツです。 ① 前腕の内側ストレッチ 伸ばすほうの腕を前にまっすぐ出し、手のひらを上に向けます 反対の手で指先をつかみ、手の甲側(下方向)にゆっくり反らせます 前腕の内側が伸びるのを感じながら、20〜30秒キープ 左右それぞれ2〜3回 ② 手首をやさしく回す 手首をゆっくり大きく回して、こわばりをほぐします。痛みが出ない範囲で、10回ほど。 これらは、ラウンドや練習の前のウォームアップとしても効果的です。 再発を防ぐ3つのコツ あなた 痛みが引いたら、また前と同じように練習して大丈夫ですか? Torapon 戻る前に、「繰り返さない体づくり」を3つだけ。これで再発の心配がぐっと減りますよ。 痛みが落ち着いたら、次は「繰り返さない体づくり」です。 グリップをゆるめに握る … 「小鳥を包むくらい」とよく言われます。力みは肘の大敵です 体の回転で振る … 腕だけでなく、お腹や背中の大きな筋肉を使うと、手先の負担が減ります 練習量を一気に増やさない … 「昨日より少しだけ」を積み重ねるほうが、体は強くなります サポーター(エルボーバンド)で腱への負担を和らげるのも、ひとつの方法です。痛みが出やすい時期の練習や、ラウンドのお守りとして使う方も多くいらっしゃいます。 ...

June 26, 2026 · 1 分
ゴルフのスイング後に手首をおさえる人のイラスト

ゴルフで手首が痛い人へ 〜手首のセルフケアと予防〜

「インパクトの瞬間、手首にズキッと痛みが走る」 「ラウンドの後半になると、手首がだるく重い」 そんな悩み、ありませんか? ゴルフは、見た目以上に手首へ負担のかかるスポーツです。気づかないうちに痛みが積み重なって、好きなゴルフを思うように楽しめなくなる方もいらっしゃいます。 今回は理学療法士の立場から、ゴルフで手首が痛くなる理由と、自分でできるケア・予防のコツを、やさしくご紹介します。 この記事のポイント ✅ ゴルフの手首の痛みは、インパクトの衝撃・握りすぎ・ダフリが重なって起こりやすいです ✅ 痛む場所(小指側・親指側など)によって、原因がちがいます ✅ 痛いときは「休む・冷やす」、落ち着いたら「やさしく動かす・ほぐす」が基本です そもそも、なぜゴルフで手首が痛くなるの? あなた テニスならわかるけど、ゴルフでも手首を痛めるんですか? Torapon 実は多いんです。インパクトの衝撃・握りすぎ・ダフリが重なって、手首には見た目以上の負担がかかっているんですよ。 スイングでは、手首が「ためて・ほどく」という細かい動きを繰り返します。ここにインパクトの衝撃が何度も加わると、手首まわりの腱や軟骨に小さな負担が積み重なっていきます。 とくに、次のような場面で痛めやすくなります。 グリップを強く握りすぎて、手首がこわばっている マットや地面を叩くダフリで、衝撃が直に伝わる 手首をこねるように使う「手打ち」になっている 練習量を急に増やして、たくさん打ち込んだ 「飛ばそう」と力むほど手先に余計な力が入りやすく、手首の痛みも、がんばり屋さんほど起こりやすいのです。 痛む場所でちがう、手首のトラブル あなた 手首の痛みなんて、どこが痛くても同じじゃないんですか? Torapon 痛む場所によって原因がちがうんです。ポイントは小指側か・親指側か・甲側か。まずはどこが痛むのか、確かめてみましょう。 ひとくちに「手首の痛み」といっても、痛む場所で原因が変わります。まずは、どこが痛むのか確かめてみましょう。 小指側が痛む … 手首の小指側にある軟骨(TFCCと呼ばれます)への負担が関係していることがあります 親指側が痛む … 親指を動かす腱の通り道に炎症が起きる「腱鞘炎(けんしょうえん)」のことがあります 手の甲側が痛む … 手首を反らせる動きの繰り返しによる負担が考えられます 痛む場所や状態によって対応は変わります。強い痛みやしびれがある場合は、自己判断せず早めに医療機関で診てもらいましょう。 痛みが出たときの対処:まずは「休む・冷やす」 あなた 少し痛いけど、打っているうちに温まって良くなりそうな気もして…… Torapon それが一番長引きやすいパターンなんです。痛みが強いうちは休む・冷やすが基本。体のサインに耳を傾けてあげましょう。 痛みがはっきり出ているときは、無理に振り続けないことが一番大切です。 休む:痛みが強いうちは練習を控え、手首を使う動作を減らす 冷やす:熱っぽさやズキズキ感があるときは、保冷剤をタオルで包んで10〜15分冷やす 守る:日常で重い物を持つときは、手首を反らせすぎないように気をつける 「少し休めば治るだろう」と打ち続けると、かえって長引いてしまいます。痛みは体からのサインです。まずは耳を傾けてあげましょう。 痛みが落ち着いたら:手首・前腕のやさしいセルフケア ズキズキした痛みが引いてきたら、固くなった前腕(肘から手首までの筋肉)をやさしくほぐしていきます。痛みのない範囲で、気持ちいいと感じるくらいの強さで行うのがコツです。 ① 前腕のストレッチ 伸ばすほうの腕を前にまっすぐ出します 反対の手で指先をつかみ、手前にやさしく反らせます 前腕(肘から手首の内側)が伸びるのを感じながら、20〜30秒キープ 反対に、指先を下方向へ倒すと、甲側も伸ばせます ② 手首をやさしく動かす 手首をゆっくり曲げ伸ばししたり、大きく回したりして、こわばりをほぐします。痛みが出ない範囲で、10回ほど。 これらは、ラウンドや練習の前のウォームアップとしても効果的です。 再発を防ぐ3つのコツ あなた また痛くならないか、正直こわいです…… Torapon 予防のカギは体の使い方にあります。グリップはゆるめに、体の回転で振る——これだけでも、手首の負担はぐっと減らせるんですよ。 ...

June 28, 2026 · 1 分
夏のゴルフ場でサングラスと氷のうを使ってひと休みする女子プロ風ゴルファーのイラスト

夏ゴルフの疲れを翌日に残さないケア道具 〜女子プロの秘密道具(第3回・夏のコンディショニング編)〜

「夏のラウンドは、終わったあとの疲れがいつもの倍」 「翌日どころか、2〜3日だるさが抜けない」 そんな経験、ありませんか? 炎天下で何日も試合を戦う女子プロたちは、実は「暑さと疲れをためない道具」をとても上手に使っています。 シリーズ「女子プロの秘密道具」第3回は、夏のコンディショニング編。プロのバッグに入っているケア道具と、その裏にある体の仕組みを、理学療法士の立場からやさしく解説します。 この記事のポイント ✅ 夏の疲れは「暑さ」だけでなく、目や肌から入る紫外線も一因です ✅ 冷やすなら「太い血管が浅いところ」——首すじ・わきの下・脚の付け根です ✅ マッサージガンは便利ですが、当ててはいけない場所を知って使うのが大切です なぜ夏のゴルフはこんなに疲れるの? あなた 同じ18ホールなのに、夏だけどっと疲れるのはなぜなんでしょう? Torapon 暑さで汗をかくからだけではないんです。実は紫外線そのものが、体力を消耗させることがわかっています。 夏の疲れというと「汗をかいて脱水になるから」と思われがちですが、それだけではありません。 目から入る紫外線 … まぶしい光を浴び続けると、目の疲れだけでなく、全身のだるさにつながることがあります 日焼け … 日焼けは、肌が軽いやけどを起こした状態です。体はその修復にエネルギーを使うため、体力が消耗します 体温調節そのもの … 汗をかいて体を冷やす作業は、体にとって大仕事です つまり夏のラウンドは、「プレーの運動量」に「暑さと紫外線への対応」が上乗せされた、二重の労働なのです。 女子プロたちがケア道具にこだわるのは、この上乗せ分をできるだけ小さくするためなんですね。 なお、めまいや頭痛など熱中症のサインと対処法は、こちらの記事で詳しくまとめています。あわせてどうぞ。 → 夏ゴルフの熱中症対策 道具① サングラス〜目を守ると疲れ方が変わる〜 多くの女子プロは、ラウンド中サングラスを手放しません。SWANSやOAKLEYといったスポーツブランドの愛用者が多く、選手ごとにこだわりのモデルがあるほどです。 これは「まぶしいから」だけではありません。目から強い紫外線が入り続けると、目の疲れやかすみだけでなく、全身の疲労感にもつながると考えられています。目を守ることは、体力を守ることでもあるのです。 選ぶときは、次の2点をチェックしてみてください。 紫外線カット率の高いレンズ(UVカット99%以上が目安) 顔にフィットして、隙間から光が入りにくい形 PR SWANS ER-1シリーズ 偏光サングラス(ゴルフ対応・日本製) 紫外線から目を守るスポーツ用サングラス。目に入る強い光を減らすことで、まぶしさによる集中力の低下や、ラウンド後半の疲れをやわらげてくれます。軽くてずれにくい、顔にフィットするタイプがおすすめです。 Amazonで見る 楽天で見る 道具② 日焼け止め〜「塗る体力温存」〜 あなた 日焼け止めって、美容のためのものだと思っていました…… Torapon それが大きな誤解なんです。日焼けは肌の軽いやけど。防ぐこと自体が疲労対策なんですよ。 女子プロにとって日焼け止めは、ラウンド中も持ち歩く必携品です。 最近は、頭皮を冷やしながら紫外線から守るスカルプUVスプレーや、虫除け成分の入ったUVクリームなど、屋外スポーツ向けの高機能なものも登場しています。 日焼けした肌の修復には、体のエネルギーが使われます。しっかり塗っておくことは、見た目のためだけでなく、翌日に疲れを残さないための「体力の温存」でもあるのです。 使い方のコツは、「塗り直し」。汗で流れてしまうので、ハーフ休憩でもう一度塗るのがおすすめです。首の後ろ・耳・手の甲は塗り忘れやすいので、意識してみてください。 PR アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク(汗に強いウォータープルーフ) 汗をかいても落ちにくい、屋外スポーツの定番日焼け止め。日焼けによる体力の消耗をおさえることが、夏ラウンドの疲労対策につながります。ハーフ休憩での塗り直し用に、バッグに1本どうぞ。 Amazonで見る 楽天で見る 道具③ 氷のう〜冷やす場所には「正解」がある〜 試合中の女子プロの中継を見ていると、首すじや頭に氷のうを当てている選手をよく見かけます。中には、パット練習中に氷のうを頭に乗せて、涼みながら「頭を動かさない練習」を兼ねている選手もいるのだとか。プロの工夫はおもしろいですね。 あなた 冷やすなら、どこでもいいわけではないんですか? Torapon 効率のいい場所があるんです。キーワードは**「太い血管が皮膚の近くを通っているところ」**ですよ。 ...

July 18, 2026 · 1 分